わらびは春の山菜の代表食材ですね。
ただわらびを食べられる季節は限定されていて、生のままでは食べられません。
わらびにはあく抜きが必要です。また時間が経つと堅くなってしまうので、出来れば採取したその日のうちにあく抜きをしましょう。
今回は簡単にわらびのあく抜きが出来る方法について、解説していきます。
Contents
わらびのあく抜きが簡単にできる方法
わらびは水に浸して、渋みや苦みなどの必要のない成分(あく)を抜くことが肝心。
ただ必要な栄養分まで抜けていかないように、短時間であく抜きをする必要があります。
そのため、水に浸す前に熱湯で茹でたり、木灰や重曹を溶かした水を使うこともあります。
基本的なわらびのあく抜きのやり方
① わらびの量の倍の水を沸騰させる。
② わらびが十分浸るくらいの大きさの容器に、わらびを敷き詰めて水の量に対して1%以下の重曹を振りかける。
③ ①の沸騰した水をその中に入れ、わらびが浮かんでこないよう落し蓋をして一晩置く。
④ 翌日わらびを取り出して数時間水に浸す。
⑤ 水が透明になるまで何度か水を変える。透明になったら完成。
このように説明すると一見簡単ですが、あく抜きが失敗することもよくあります。
それは重曹の量が多すぎたり少なすぎた場合や、熱湯を掛けるのではなくわらび自体を火にかけたり、逆にお湯がぬるすぎた場合です。
重曹の量が多いとわらびが溶けてドロドロになります。少ないとあくが抜けずに苦みが残ります。
わらびは熱に弱いので、直接火にかけると溶けてぬるいとあくは抜けませんので注意してください。
わらびのあく抜きに灰がない場合はどうする?
一般的にわらびのあく抜きは、灰か重曹ですると言われています。
ただ、さあ!わらびのあく抜きをしようと思ったら灰も重曹もなかった。ということもあるでしょう。
でも大丈夫。灰や重曹意外でも小麦粉と塩や、米のとぎ汁でもあくを抜くことができます。
米のとぎ汁でのアク抜きやり方
① わらび500gに対して鍋に1Lの水を入れ、小麦粉大さじ4、塩小さじ2も入れて混ぜる。
② 鍋の水が沸騰したらわらびを入れて、再度沸騰したら弱火にして3分間茹でる。
③ 茹であがったら10分ほど流水でさらして出来上がり。
また、米のとぎ汁を使う場合は一番初めのものや、2回目のとぎ汁など濃い方が適しています。
鍋にわらびが浸るくらいのとぎ汁を入れて火にかけます。とぎ汁は沸騰したら10分くらい茹でます。
その後茹であがったわらびを流水にさらして出来上がり。
わらびのあく抜きに失敗したら?料理法やレシピ
あく抜きに失敗してドロドロになってしまったわらび。
捨てるのももったいないですよね。そこでわらびの醤油漬けがおススメです
わらびのしょうゆ漬け
材料
醤油:酒=1:1、倍量の水、炒り粉だしなど和風のだしの素、昆布か昆布茶
① わらび意外の材料を煮立たせた後冷ます。
② 完全に冷めたらタッパーなどの容器にわらびを敷き詰めて、煮汁をわらびがかぶるくらいまで入れる。
③ 冷蔵庫で半日から一日置いて完成。
この方法は火を使わないので、ドロドロになったわらびがこれ以上溶ける心配がありません。もし苦みが残っているわらびなら、あくがまだ抜けきっていないので再度あく抜きをします。それでもまだ苦みが残っていたら、苦みを緩和してくれる油を使って料理すると美味しく頂けます。
わらびのかき揚げ
作り方
① わらびと人参、玉ねぎを5センチくらいの長さにカットする。
② 天ぷら粉を混ぜてサッと揚げて完成。
天つゆでもイケますが、塩であっさりと食べる方がおススメです。
また揚げすぎてしまうとわらびが溶けるので、人参や玉ねぎを細く切って揚げる時間を短く済むようにしましょう。
まとめ
新鮮美味しいわらびを頂くには、あく抜きが必要不可欠。
ちゃんとあく抜きが出来ているか不安なときは、あく抜きをしたわらびの切り口を見てみて下さい。切り口がとろっとしてネバネバしていたら成功の印。
ぜひ家族で美味しいわらびを食べて下さいね。
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