プール熱は夏場によく流行する感染症で、正式には咽頭結膜熱と呼ばれます。
主な症状は高熱が出て喉が痛み、目やになどの症状が現れます。予防策としては外から帰宅したらうがいと手洗いの徹底、そしてもし子どもが感染してしまったら、入浴や洗濯のやり方も別けなければなりません。
そこで今回は、プール熱の症状とその症状が続く期間、潜伏期間中の感染力についてご紹介していきます。
Contents
プール熱の症状 高熱や充血はいつまで続く?
プール熱の3大症状と言えば、喉の痛みと目やにが出て痒みも伴い目が充血する結膜炎、そして高熱です。
1.喉の痛み
咽頭炎になると喉が腫れてヒリヒリした痛みを伴います。この症状が悪化すると、唾さえ飲み込むのが困難になるほど痛くなります。
そのため子どもが咽の痛みを訴えてきたら、食べ物や飲み物には気を付けなければなりません。この症状は3日から5日ほど続き完全に治るまでには1週間ほどかかります。
2.結膜炎
白目の部分が赤く充血し、まぶたも腫れて痛みや痒みも表れます。人によっては眩しく感じたり、涙が止まらない、目やにが大量に出るなど日常生活に支障が出るほど。
普通の結膜炎よりプール熱による結膜炎は、より症状が強く出る傾向があります。
3.高熱
38度以上の高熱が突然発症するのもプール熱の特徴です。この高熱は5日ほど続いてその後はすぐに下がります。ただこの熱が5日を過ぎても下がらないときは、脱水症状や肺炎を引き起こしている場合もあるので注意が必要です。
特に小さい子どもだと急に熱が上がったら、熱性けいれんが起きることがあります。ママはパニックになることなく冷静に病院へ急ぎましょう。
プール熱の潜伏期間中の感染力はどれくらい?
プール熱の潜伏期間は大体5日から1週間と言われています。
インフルエンザなど他の感染症に比べてやや長いのが特徴です。人によっては2週間も潜伏期間があったというケースもあります。
プール熱に感染すると突然高熱が出るので、さっきまで元気に遊んでいたと思ったら急にぐったりしている、なんていうことも。それからは咽が痛くなったり、目やになど結膜炎の症状が出てくるという順番をたどるのが一般的です。
プール熱は症状が現れてから数日間が一番感染力が強いと言われていますが、潜伏期間中も感染してしまいます。高熱が出るので普通ならプールに入らないから他の人に移らない、と考えますが、まだ感染していると気付いていない潜伏期間中の子どもがプールに入ってしまうことで、感染が広がるのも原因の1つでもあります。
プール熱はアデノウィルス3型によって発症しやすいそうで、3大症状が現れることもあれば1つだけの場合もあるようです。
また乳児など赤ちゃんが感染すると、目には症状が現れませんが下痢や嘔吐をすることがあります。更には乳幼児が肺炎になると重症化しやいすいので、親は注して様子を見守る必要があります。
またプール熱は飛沫感染や接触感染でも移る、感染力の強い病気です。周りでプール熱が流行していたら、うがい手洗いはこまめに行いましょう。
ちなみにプール熱の患者は8割以上が5歳以下の乳幼児です。子どもが感染したらその子の世話をしている親も二次感染に陥る可能性は高いです。感染力が強いので十分注意しましょう。
プール熱の治療 いつからプールに入れるの?
それではプール熱に感染したら、いつからプールに入ることが出来るのでしょうか?
プール熱は文部科学省が定めている学校保健安全法に基づいて、学校感染症の第2種に分類されています。ここでは主症状が治まって2日後から登園、登校は出来ると示しています。
つまり2日間は学校や幼稚園には行くことはできません。
しかしいつからプールに入っても良いのか、は具体的な決まりがないのが事実です。登園や登校が出来るようになっても、プール熱は感染力が強く排泄物からは2週間ほどウイルスが排出されているとも言われています。
まとめるとプール熱のウイルスであるアデノウィルスに感染すれば、潜伏期間が5日から1週間ほどあって、その後発症し3日から5日ほど症状が現れます。それから回復期に向かいますが、その後もウイルスは体内に残っていて、排泄物と一緒に排出されるので二次感染の恐れが残っています。
つまり合計1ヶ月間は他の人に移してしまう可能性が高いので、油断は禁物です。感染の流行を抑えるためにもうがいと手洗い、そして感染者とのタオルの共有も避けて徹底的に予防しましょう。
まとめ
プール熱と呼ばれる咽頭結膜炎は、ワクチンや特効薬はありません。
このため日々の生活の中で予防していく意識が大切です。暑い夏は体力が消耗しやすく免疫力も落ちてしまいがち。そんな時に感染しやすいので、栄養豊富なバランスの取れた食事と、十分な睡眠で体力をつけることも大事です。
感染症とは無関係な健康的で楽しい夏を過ごしましょう!
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