特発性血小板減少性紫斑病という病気は、年間10万人に1人発症するというレアな病気です。

それゆえ、あまり聞いたことがないのではないでしょうか。

うちの子ども、あざが出来やすい・・・

そんなお子さんは、もしかしたら特発性血小板減少性紫斑病を患っているかも知れません。または、他の病気が潜んでいるかも・・・

関連記事:あざができる病気とは?子供の見逃せない注意サインと痣の部位

そこで、今回は特発性血小板減少性紫斑病について書いています。

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特発性血小板減少性紫斑病とは一体どんな病気?

特発性血小板減少性紫斑病とは、ITPと省略され、英語名では、「Idiopathic Thrombocytopenia Pupura」と言います。

Pupuraが紫斑病を意味します。

特発性血小板減少性紫斑病「とくはつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう」

特発性血小板減少性紫斑病とは、はっきりとした原因が分からずに発病し、血小板の数が減少し、それにより紫斑を伴う病気です。

血小板の値が下がることにより、出血のリスクが高まります。稀に脳出血や腎不全を引き起こすこともある病気なので、経過に注意が必要です。

健康な人の血小板は、通常15万〜45万μℓ(マイクロリットル)あるのですが、ITPになってしまった子どもは10万μℓ以下の数値が出ます。

どうやったら分かるの?診断までの我が家の流れ

私の2歳になる息子の場合、まずいつも膝から下にあざが出来ていました。

あざが出来やすい子だな〜

男の子だしね

気になりつつも、様子見をしていました。

ちょこっと当たっただけでもあざができ、その頃にはおかしいな?と思いつつ小児科へ行って軽く聞いてみたりはしましたが、そこまで厳密に問題になることはありませんでした。やはり、男の子とか子どもは活発だから・・・と言われました。

それから、数ヶ月後、息子に気になる痣ができたのです。

そのあざというのが足の付け根という場所で、赤紫をしていて何だか勢いがある感じなんです。ちょうど、背中にも痣があって、盛り上がっていて、どちらもこんなところぶつけるわけないよね・・・って場所だったのです。

病院へ行き、診察をするとすぐに検査入院となりました。

小児科での問診内容

・あざは出来やすいか?
・いつから痣ができたか?
・鼻血や歯茎から血が出ていることはあるか?
・血便は出るか?
・吐いたり腹痛はあるか?

上記を問診で聞かれました。

息子には、あざの他に指で押しても消えない発疹が出ており、緊急の検査が必要でした。

血液検査をした結果、息子の場合は1万μℓ以下の血小板の数値となり、自己免疫が血小板を攻撃するITPという診断が下されました。

特発性血小板減少性紫斑病の小児の症状

特発性血小板減少性紫斑病の小児の症状ですが、下記のことが代表的に挙げられます。

・紫斑
・点状出血
・鼻血
・腹痛
・血便や血尿

紫斑

あざの様な紫斑が出ます。息子の場合は、濃い赤紫色をしていました。

朝や昼間は全く問題なく、外出して夕方帰ってトイレへ行かせるときにいきなりあざが出ていました。

どんどんと広がっている様で、紫斑の周りに点状出血がありました。普通では出来ないところにある痣プラス広がっている気がしたので急いで小児科を受診しました。

点状出血

ポツポツと発疹の様な点状の出血です。

通常の発疹であれば、指で押したら消えますが、こちらの発疹は押しても消えません。

点状出血で疑われるのは髄膜炎ですが、熱や痛みがなくても点状出血があることがはあります。

息子の場合は、目立った点状出血はないかと思いましたが医師の診察で見ると、あれもこれも・・・点状出血だねと言われました。首回りの服と接触する部分いひっ掻き傷かな?と思える赤い線がありましたが、それも点状出血とのこと。

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押しても、消えませんでした。

鼻血

鼻血が出て、30分以上止まらないようであれば、すぐに小児科や救急病院へ連絡が必要です。

5分以内に止血すれば大丈夫だそうです。

息子の場合は、鼻をほじって鼻血が出ていましたが5分以内に止まっっていたので、こちらの影響はなかったようです。

腹痛

腹痛を訴える症状もあります。

子供が低年齢の場合は、うまく言葉で伝えられないこともあるので、普段と違う様子があればすぐに病院を受診してください。

血便や血尿

血便や血尿が出るということは、内臓から出血しているということなので、すぐに受診をしてください。

息子の場合は、尿検査で陰性でした。

特発性血小板減少性紫斑病で気をつけるべきポイント

特発性血小板減少性紫斑病かどうかは、お医者でもなかなか見ない稀な病気な上、素人は外見からは見分けるのが難しい病気です。

あざが出来やすいとか点状出血があることを確認した上で、血液検査が必要となります。

気になるあざを見つけ小児科へ受診した際、息子が最初に疑われたのが白血病。

検査の結果、白血病の特徴である血が止まらない、白血球数の減少、異常細胞、血小板の増加などが見られなかったため、白血病ではなく特発性血小板減少性紫斑病であろうとの診断となりました。

素人では難しい特発性血小板減少性紫斑病(ITP)ですが、指で押して消えない発疹を見つけたらすぐに病院を受診してください。

ポイントは、頻繁に続くあざと押しても消えない発疹です。

特発性血小板減少性紫斑病の小児の治療法

特発性血小板減少性紫斑病に子どもがかかった場合ですが、急性と慢性では全く違った治療になるのですが、まずは子どもは急性として半年以内を目処に治療され半年以上すぎても治らないようであれば慢性へと移行されます。

血小板の値が1万μリットル以上で出血がない場合

急性の場合は血小板の数値が1万以上の場合は自己免疫力によって自然回復を待つというのが一般的です。

血小板の値が1万μリットル以下及び粘膜出血を伴っている場合

血小板の数値が1万以下の場合は、日本でのITPガイドラインで治療法が確立しています。

・ガンマグロブリン大量投与
・副腎皮質ステロイドの服薬
・輸血

上記の方法にて、血小板数値を1万以上にあげる治療をします。

また、粘膜からの出血があるかどうかも大事なポイントなので、1万以上であっても歯茎や舌、鼻などからの粘膜出血や脳出血などがある場合は速やかに医師の指示のもと投薬治療が行われます。

息子の場合は、粘膜出血がないため2歳という年齢や副作用も考慮して自然経過観察で自己回復を待つという治療方針となりました。

特発性血小板減少性紫斑病というのは、原因不明の病気で治療方針もお医者によって様々です。

投薬治療の場合も副作用と症状とのバランスを考えて慎重に判断する必要があると思います。親もしっかりと勉強しなくてはなりません・・・

まとめ

10万人に1人という珍しい病気である特発性血小板減少性紫斑病。

子供がITPだと言われた時には、ショックで涙が止まりませんでした。自分のこと以上に心を傷めるのが子供の病気。思わず取り乱してしまうのも、理解できます。

でも、医師の言葉で前向きになれました。

「特発性血小板減少性紫斑病は、治る病気です。命に危険はありません。」

特発性血小板減少性紫斑病は、治る病気です。

親が凹んでも、辛いのは子ども本人です。代われるものなら代わってやりたいです。でも、それは不可能なことなので、せめて沢山の笑顔で免疫力をつけていきたいと思います。

特に子供であれば自然に治ることもあるので、子供と医師と家族とでみんなで協力して病気に打ち勝ちましょう!

次の記事:特発性血小板減少性紫斑病(ITP)での生活上の注意と疲れやすい関係とは?

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