春を代表する食材の一つにはまぐりがあります。
ひな祭りやお祝いの席に縁起物の春らしい料理として用いられますが、このはまぐりにはどんな意味があるのでしょう。
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またスーパーで売っているはまぐりの中には、砂抜き不要となっている場合もありますが、本当に大丈夫かな…と心配になります。
今回ははまぐりの豆知識も込めて簡単に砂抜きが出来る方法をご紹介していきます。
はまぐりの塩抜きを簡単にする方法
はまぐりをお店で買ったことがある方なら見たことがあるかもしれませんが、パックに砂抜き不要、砂抜き済みと書いてあります。
そう書いてはあっても誰でも一度はジャリ、という食感を経験したことがあるでしょう。時間があれば自宅でも砂抜きをした方が良いです。このとき、砂抜きには正しい方法があるので間違えないようにしてください。砂抜きは塩水の塩の濃度や方法によって、貝が砂を吐かないことがあります。
はまぐりの砂抜きをするとき、貝が重ならないよう浅くて広い口の容器を用意します。
そこへ貝がひたひたになるくらいの塩水を入れます。塩分は濃すぎても薄すぎてもいけません。
ここがポイントです。
一般的に二枚貝の砂抜きに使う塩分は、濃度3%の塩水を作ります。これは海水と同じ塩分濃度です。
水1Lに対して塩30gを溶かします。こうして新聞紙などを容器に被せて、薄暗い場所に置いておきます。
ところで、4月に産卵期を迎えるはまぐりは、その前の2月から3月にかけてが身が一番大きくなり味も美味しくなります。桃の節句に食べるはまぐりは、旬の食材を使うことによって健康も考えられています。またはまぐりはなんと平安時代から食べられている歴史ある貝なので、日本人には馴染みのある食材と言っていいでしょう。
ではなぜひな祭りにはまぐりを食べるようになったかというと、この貝は最初から対になっている右と左の貝しか合わさりません。
一つ一つの貝の形や大きさが違うので、他の貝とは絶対に合うことはなく最初の貝しか合わさらないということで、将来娘が最良の相手と結婚できるよう願いが込められています。
はまぐりの塩抜きはどれくらいの時間が必要!?
スーパーで買ってきたはまぐりは下処理済みが多いので、3時間くらいで大丈夫ですが、もし自分で獲ってきたものならかなり砂を含んでいるので、一晩は砂出しのために放置しておくと良いでしょう。また出来れば砂出しをした後に一時間ほど水につけて塩抜きもするとベストです。
塩抜きしない貝類は塩分を含んでいるので、その後の調理が塩辛くなってしまうことがあるからです。
はまぐりの砂抜きにはこんなに多量の塩を使うのかと、驚いた方もいるでしょう。
海水と同じ濃度なので相当の量が必要です。
そこで塩の消費を抑えたお湯を使った砂抜きの方法もあります。45度から50度くらいのお湯にはまぐりを入れて5~10分漬けておくだけ。これは50度洗いと呼ばれていて、食材のうま味も引き出し砂も吐きだしやすい温度とされています。50度洗いで砂抜きしたはまぐりは、加熱しても身が縮みにくい上、プリプリした食感に仕上がるのでぜひお試しください。
どうせ頂くなら美味しく頂きたいもの。面倒だなと思わず、ひと手間加えて美味しく食べましょう。
はまぐりの美味しいレシピと作り方
はまぐりには様々なレシピがありますが、今回は美味しいのにとても簡単に作れる、はまぐりと白菜の酒蒸しをご紹介します。
材料(6人前)
はまぐり12個
白菜1/2本
お酒100㏄
はまぐりは水に漬けて砂抜きしておきます。
白菜を縦に食べやすい大きさにカットし、フライパンに白菜とはまぐりを入れます。
そしてお酒を入れ蓋をして蒸し焼きにします。貝の口がパカッと開いたら完成。
蒸し焼きなのであまりかき混ぜないのがポイント。
殻から身が取れやすくなってしまいます。料理の一品としてもよし、おつまみにも最適です。
まとめ
縁起のよい具材を使って、女の子の成長を祝います。これはおせち料理にも当てはまりますね。美味しいはまぐりを調理してくださいね。
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